今日のスイーツの感想⑥ 榮太樓總本鋪×ISETAN MITSUKOSHI THE FOOD バターどら焼き
通りがかったQUEEN'S ISETANで見つけました。
榮太樓總本鋪×ISETAN MITSUKOSHI THE FOODのコラボ商品「バターどら焼き」です。
榮太樓總本鋪といえば、飴が思い浮かびます。
甘いものが大好きだった祖母の家に行くと、必ず置いてあった一品です。
家で市販のお菓子は食べさせてもらえなかったので、祖母のところに行ったときに食べられるこの飴は、今でも食べると祖母宅の匂いを思い出します。
老舗の榮太樓總本鋪がISETAN MITSUKOSHI THE FOODとコラボしたバターどら焼きとのことで、食べてみました。
感想は一言、美味しいです。
バター入りというのは初めて食べたのですが、あんバターはトーストに塗って食べたりするので、間違いない組み合わせですね。
餡子の甘みがしっかりありますし、大きさもあるし、重さもずっしりしているので、かなり満足感があります。
いつも必ず売っているかどうかはわからないですが、どら焼き食べたいと思ったときに、真っ先に思い出して買いに行きたい一品でした。
あ、ちなみに、見たら食べられなくなりますので、カロリー表示は見ません。
気になるときは、数日以内の食事で帳尻合わせするか、たくさん歩くかで調整します。
脱プラの取り組み12 「台所用スポンジ」を植物性の素材のものに変えてみた
うちには食器洗浄機がありません。
あれば便利なのだろうとは思いますが、家族の人数が少ないと、手洗いで事足りてしまいます。
手洗いで必要なのは、洗剤と食器洗い用スポンジです。
色々なタイプのスポンジを使ってきて、食器を洗う時はそういうものを使うものだと思っていたので、脱プラスチックの取り組みを始めるまで、スポンジがプラスチック製品だということに気がつきませんでした。
食器洗い用に限らず、スポンジ全般はプラスチック製品であり、しかもマイクロプラスチックが発生しやすいものです。
脱プラスチックに取り組むからには、スポンジの材質にも気を使いたいと思い、プラスチックを使用していないスポンジを探したところ、ビオセボンというお店で植物性のスポンジを発見しました。
私が購入したのは「ベジタブルスポンジ3個入り」です。
https://www.bio-c-bon.jp/item/363318261407300100.html
フランス製のスポンジで、植物繊維からつくられているそうです。
袋から出して水を含ませてしばらく置いておくと、段々と厚みを増してきます。
乾燥して袋の中に入っている状態よりも倍くらいの分厚さにまで膨らみます。
洗剤をつけてみると、泡立ちは全然悪くないです。プラスチックのスポンジと変わりません。
グラスや細かい部分を洗うときに、スポンジが固く感じられて、イマイチきれいに洗えなかったのですが、使っているうちにスポンジに柔らかさが出てきて、解消されました。
あまり良くない点としては、鍋にこびりついた食材をこすり取るという作業には向かないこと。
今まで使っていたプラスチック製のスポンジなら、多少のこびりつきも力ずくで取れたのですが、このスポンジにはこすり取れるほどの強さがなくて、絡まる力というのでしょうか、そういうのが弱くて力ずくでも取れません。
解決方法としては、少しの間、鍋の中に水を入れて置いて、手でさっと予洗いをしてから泡立ったスポンジで洗うと、油汚れなども取れてキレイになります。
一手間かかって面倒とも思えますが、他のものを洗っている間に水に浸けておけばいいので、それほど大変ではないです。
私自身は、プラスチック製のスポンジを使用している時から、水を入れるとか水に浸けておくということが習慣化されていたので、手で予洗いするという手間が増えましたが、大変さは感じません。
スポンジの劣化の具合も、プラスチック製と変わらないという印象です。
水切れも良く、乾きやすい素材です。
デメリットを感じないスポンジですが、一点だけ不満があります。
色です!なんで、黄色なの!!
もっと落ち着いた色だったら、完璧なんですが。
もともと黒か白か灰色のスポンジを使っていたので、黄色はあまり歓迎できる色ではないので、それだけ改善してほしいです。
今後、色以外は全く問題ないので、希望する色のものが見つけられなかったら、こちらのスポンジを継続して使っていこうと思っています。
今日の一杯⑧ 銚子の魚に合う銚子エール
今日の一杯は、千葉県のスーパーで見つけた瓶のクラフトビール、銚子エールです。
グラスに注いだところを取り忘れてしまいました。
アンバーエール独特の琥珀色で、ぐわっと香りがきて、辛口なのに飲みやすいです。
一口飲んで「冬に合うビールだー」って思いました。
軽すぎない感じが、キリッと冷えてきた今の時期、暖かい部屋で飲むのにピッタリなビールです。
サイトによると、銚子の魚に合うビールというのがテーマだそうです。
https://choshi-cheers.myshopify.com
読む前に飲んでしまい、ツマミも魚じゃなかったので、本当に魚に合うかどうかは評価できないけど、ビールそのものは美味しかったです。
スーパーを覗いてみたら買えるかもしれませんので、千葉に行くことがあれば、チェックしましょう。
今日の一冊 「子供はあなたの所有物じゃない」
今回は台湾の本です。
台湾には観光で何回か行ったことがあります。街を歩いて景色を見て、いろいろなものを食べました。
台湾の皆さんは優しく、距離感が程良かったという印象が強く、旅行中に嫌な思いをしたり、騙されたという気持ちになったり、困ったりすることもなく過ごせて、同じアジア人として親近感を勝手に感じていました。
台湾には良い印象を持っていたので、この本を見つけた時は少し驚いたと同時に、観光だけでは分からない台湾を見てみたいという気持ちが湧き、手に取りました。
この本とは台湾のベストセラー小説で、呉暁楽(ご・ぎょうらく/ウー・シャオラー)著、木内貴子訳の「子供はあなたの所有物じゃない」です。
ある家庭教師の見た情景――苛烈な家庭教育、歪んだ親子関係、過熱する学歴社会に翻弄される親と子。元家庭教師の著者が描く、教育の意味と本質を問いかける全九話の短編集。台湾で6.6万部のベストセラー。
著者は家庭教師として8年間で70人の子供を見てきたそうです。その体験から9つの短編をまとめた小説です。
台湾でドラマ化もされ、日本ではNetflixで観られるそうです。
翻訳した木内氏によれば、台湾は日本以上に学歴社会なのだそうです。
この本には、学歴社会を取り巻く教育への過熱ぶりが描かれています。
その過熱から教育虐待が生まれるのは、想像に難くありませんし、日本でも同じなのだろうと思い、異国で起きている出来事という風には思えませんでした。
どこの国でも、一部の保護者が持っている学歴に偏重した価値観を変えることは困難でしょう。
それでも子供たちに何かできないかと思い、著者は小説として発表したのかなと思いました。
観光だけでは分からない台湾を垣間見れたことで、より台湾への興味が増しました。
また台湾に行きたいな。
今日のスイーツ⑤ とらや 小形羊羹
スイーツの投稿が続いてしまいますが、私の中では、和菓子といえばとらやの羊羹です。
超有名店なので紹介するまでもありませんが、改めてホームページを見てみると、室町時代後期に京都で創業と書かれていました。
室町時代って・・・、とにかく昔からあるということですね。
https://www.toraya-group.co.jp
とらやの羊羹は有名でも、あまり羊羹を家庭で食べるという方はいないかも知れません。
前回書いた通り、祖母が抹茶を点てる人でしたし、父が甘党だったこともあり、お歳暮なんかでも、頂いていたみたいで、子どもの頃から割と良く食べました。
今は時々、自分へのご褒美として小形の羊羹を買います。
特に好きなのは、基本の小倉、抹茶と黒糖入りです。
この時期はパッケージに干支が描かれた小形羊羹も売っています。
今回も、来年の干支であるうさぎのとても可愛いイラストが描かれたものが店頭に並んでいました。
羊羹は、日持ちしますし常温での保存が可能、調理不要で腹持ちも良く、食べ応えがあります。
疲れやストレスには糖分が効きますので、実は、羊羹は防災用非常食としても優秀なんです。
非常食だよという言い訳を使って、我が家では羊羹を常備しています。
そしてローリングストックだよと言いつつ、定期的に食べます。
ちょっとお高いからなのか、何故だか言い訳をしてしまいます。
羊羹と聞くだけで敬遠されることもしばしばありますが、とらやの羊羹は別格です。
他の羊羹が口に合わないなと思われる方でも、とらやのものなら心配ありません。
お茶のお供でもいいのですが、意外とコーヒーにも合います。
ぜひ、一口試してみていただきたいです。
今日のスイーツ④ 両口屋是清 よも山と志なの路
雨が降った翌日は晴れたりして、季節が動いてきているのを感じます。今日は少し暖かかったですが、だんだん冬に近づいていますね。
夏の暑い頃のおやつは、水ようかんやゼリー、ババロアなど涼しげなものが中心でしたが、気温が下がってくると温かい緑茶に合わせて、餡子の入った和菓子が食べたくなります。
数ある食べたい和菓子の中から、今日は値段的にも気軽に食べられる品を選びました。
両口屋是清の「よも山」と「志なの路」です。
それぞれ1個でよも山は120円、志なの路は70円(2022年11月21日時点)だそうです。
家から一番近いデパートでは、箱なしで欲しい分だけ買うことができます。
どちらもこし餡が、玉子風味を生かした生地で包まれています。
もう一つ「旅まくら」という種類もありますが、私が好きなのはこちらの2種類です。
余計な無駄な味がなく、とにかく素朴でシンプル。
でもじんわりと美味しさが口の中に広がります。
お茶の味を邪魔することがないので、緑茶や抹茶と相性が良いです。
シンプル過ぎて、いくら食べても罪悪感が生まれません。(有り難みがなくなるので、ほどほどに)
こちらのお菓子が好きになったのは、祖母のおかげです。
祖母は名古屋出身だったので、小さい頃遊びに行くと、時々こちらのお菓子が出てきました。
祖母は抹茶を点てるのが上手で、成長してからは、抹茶をいただきながら食べました。
その頃から美味しいと思っていました。
今思えば何て贅沢なおやつだったんでしょうか。
よも山と志なの路を食べる度に、祖母の優しい笑顔を思い出します。
思い出は本来の美味しさを倍増させてくれますね。
和菓子食べたいなという時に、気軽に食べられる私の中での定番中の定番です。
アメリカと韓国文化の狭間から、今日の一冊をお届けします。タイトルは「Hマートで泣きながら」です。
ふらりと本屋に立ち寄った時に、パッと目についた本を買うことはありますか?
私が本を買う方法は2つあります。
1つ目は、ネットや雑誌で紹介されている本の中から気になるものを検索して、面白そうだなと思ったらネットで買う方法。
2つ目は、ふらっと本屋に立ち寄って、ウロウロと歩き回り、タイトルや装丁が目についた本を手に取ってあらすじを読んだり、ページをめくってみて、中の文字の配列や文章が自分のテイストに合うかどうかを確認して買う方法。
今回は後者の方法で選んだ本です。
黄色の装丁が目に入って、中をめくったら読みやすそうだったから。
ミシェル・ザウナー著、雨海弘美訳
「Hマートで泣きながら」
著者は、お母さんが韓国人、お父さんがアメリカ人で、韓国ソウル生まれ、米オレゴン州ユージーンで育ちました。
ジャパニーズ・ブレックファスト名義で音楽活動をしており、グラミー賞最優秀新人賞と最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞にノミネートされ、活躍されているミュージシャンです。今夏にはフジロックフェスティバルにも参加したそうです。
本書は、末期がんに冒された母の看取りを綴った著者ミシェル自身の回想録です。母の病気が分かってから亡くなるまで、そしてその後、ミシェルが母の死にどう向き合ったかを、過去の記憶と結びつけながら綴られていきます。
50週以上ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに載ったり、十数ヵ国語で翻訳され、映画化も予定されているそうです。
物語はスーパーで買い物中に、亡くなった母を思い出して泣いてしまうところから始まります。
そして、この物語の中心にあるのは、韓国料理です。
タイトルにあるHマートというのは、アジアの食材を扱うアメリカのスーパーで、韓国料理に欠かせない食材が手に入るため、ミシェルと母も通ったそうです。
アメリカに住みながらも母が娘を想い、作り続けた韓国の家庭料理が、母子の絆を繋ぐものとして登場します。
時には母へ愛情を伝えるものとして、時には母からの愛情を感じるものとして。
読んでいて一番しんどかったのは、母が抗癌剤治療で体調が辛い時に、ミシェルが必死に料理をして食べさせようとする描写でした。
母の体が料理を受け付けず、愛情を否定されたように感じてしまい、気持ちのやり場が分からなくなるもどかしさが綴られます。
一方で、読んでいて穏やかな気持ちになれたのは、最後の方でミシェルがお粥を作る場面。
自分で自分を癒やす方法を見つけた彼女の根底に流れる、静かなエネルギーを感じます。
マルチで活躍する彼女の文章は、描写が繊細で、歌詞の世界観を垣間見るかのような細部に渡る表現力に圧倒されます。
そして実体験に基づく物語なので、説得力も半端ないです。
また、原文は英語だと思うのですが、翻訳本と感じない素晴らしい翻訳の文章にも注目です。
読んでいる途中は、自分の母との葛藤を思い出して懐かしく思ったり、もし母がいなくなったらと想像して苦しくなったりしますが、読後はミシェルからエネルギーをもらい前向きになります。
そして当然のことながら、韓国料理が食べたくなります。お好きな方は、何か材料とか用意しておくと良いかもしれません。
私の場合は、「参鶏湯食べたいなー、でも作れないなー」と思って、結局鶏肉つながりで鶏つくね鍋にしました。まあ、悪くないでしょう。
韓国料理に馴染みがない方でも、きっと共感できるところがあると思いますので、ぜひ手に取っていただけたら嬉しいです。