モノの減らし方

先日本屋で、持ちモノを減らすきっかけになった本を見つけました。当時読んだその本は、減らしたため、もう手元にはありません。本屋でパラパラとめくり(立ち読みです)、モノを減らし始めた頃のことを思い出しました。

 

モノを減らすきっかけ

幼少期はシールや文具を集め、使わずに大事に保管していたので、収集・所有することに喜びを感じる、平均的な子どもだったと思います。学生時代は、ブランド品を買うよりも旅にお金を使っていたので、モノよりは経験に投資するタイプでした。

社会人になってから、実家からそう遠くはない場所で一人暮らしを始めました。乗用車1台に寝具や衣類等、最低限の荷物を載せて、引っ越しました。家電や家具は転居後に、徐々に増やしていきました。

次に転居した時は、家電や家具があったので、引っ越し業者を手配しました。部屋が少し広くなり収納も大きくなり、いつの間にか、自分でもいつ買ったのか覚えていないモノや服で、収納がいっぱいになりました。

その頃に偶然手に取った本が、ドミニック・ローホーさんの「シンプルに生きる」という本でした。この本を読み、モノは使われるためにあるのに、使われずに存在を忘れられているモノは、可哀想だという考えに至りました。家にある全てのモノ、一つ一つをちゃんと活用しているか見極め、活用していないモノは、使ってくれる人を探して手放すことにしました。

 

モノとの距離

少しずつモノが減っていくことが気持ちがよくて、極端に減らすようになった時期もありました。今思うと、「減らせるモノはないだろうか」と常に考えていて、少し病的だったかもしれません。

自分にとって、モノは少なめの方が心地が良いです。でも、ベランダでくつろぐためのキャンプイスや折りたたみのミニテーブルは、無くても困らないけど、あった方が楽しいモノなので、減らすことはありません。

極端にモノを減らした時期を経て、人それぞれにモノの持ち方があるのだと、感じています。

モノの適正量が分かったと自分では思っていても、いつの間にかモノは増えていきます。何だか分からないけどモヤモヤした時、それは大体モノが増えてきている時です。片付けに取り組みモノを減らすと、霧が晴れたようにモヤモヤが消えていきます。これを何度も何度も繰り返しています。そして、この先もきっと何度も何度も繰り返すのでしょう。

 

さいごに

ちなみに、その後一人暮らしから二人暮らしに転居することになった時には、荷物が減っていたので、またしても乗用車1台で引っ越しました。

最後に、どうやってモノを減らしたら良いか分からないという方がいらっしゃったら、ローホーさんの「捨てる贅沢 モノを減らすと、心はもっと豊かになる」という本をオススメします。モノの減らし方が丁寧に説明されていて、時々読み返しては片付けスイッチを入れています。

未だにモノは増えたり減ったりしていますが、足るを知った時には、自分の心がもっと豊かになると信じて、今日も片付けにいそしみます。